紙くずオジサンじゃ？

仕事の最中、携帯が鳴った。

ディスプレーを見ると子どもの名前。

「もしもし、お父さん？」

「あんねぇ、ハムスターの下に敷くシュレッダーの屑、持って帰ってくれん？」

「くれん？」は尻上がりの話し方。

あぁ、また仕事が増えたと思いつつ、ついYesの返事。

しかし、ハタと思った。

おそらく、ハムスターが生き続ける限り、紙くずを持ち帰り続けることになるのでは…。

「それって、〝紙くずオジサン〟じゃ？」…当然、尻上がりの話し方。