「ワイヤーママ熊本」編集室から -14ページ目

オジサンと〝お尻合い〟

 「移動 開始!」の大号令がかかったのは午前10時。人事異動の発令を受けて、社内フロアで机やキャビネットの移動が始められた。
 号令直後、フロアのあちこちで〝ゲリラ戦〟が始まった。机や段ボールを運ぶ若手集団、それを見守るオジサン軍団、雑巾と掃除機を手に走り回る女性陣…。私はオジサン軍団の一人として役割を果たそうと考えていたが、「すいません。机の端を持ってください」と頼まれれば、嫌とはいえないA型人間。軟弱な腕を差し出してエッチラオッチラ。
 今どきの移動は難しい。社内の床下にパソコンのラインが走っているためだ(専門用語があるらしいが、チンプンカンプンで説明不能)。頭脳明せきな若手集団が床下のラインと格闘し、無事終了した。
 やっと落ち着いた夕方の社内。私の後ろには同世代のオジサンが座っていた。「おっ、ココですか?」と声をかけると、「〝お尻合い〟になりましたね。よろしゅうお願いします」。できることなら、女性と〝お尻合い〟になりたかった…。

小さな命

 創刊号の取材で熊本市民病院を訪れた。同病院の「新生児医療センター」に足を踏み入れると、何本もの細いチューブの先に体重1,000gにも満たない小さな命があった。忙しく動き回る医師や看護師の皆さん。初めて目にする光景に言葉がない。頭で分かっていたつもりだが、実際の光景を目の当たりにすると、やはりショックは隠せない。
 命の尊さをあらためて説明するつもりはない。言葉をいくら並べても、体験には及ばない。目で見、耳で聞き、その場の雰囲気を肌で感じる…。当たり前のことだが、これが〝わかる〟ための最善の方法のようだ。
 新生児医療センターを出るとき、一人の男の子と目が合った。バイバイと手をふると、小さな手でバイバイと返してくれた。なんだか救われたような気持ちになった。

春よ来るナ!

 創刊号の締め切りが刻一刻と近づいている。「どうして2月は28日までなんだ! 8月に比べて3日損したバイ!」。時間がなくなってくると、太陽暦までが憎たらしくなる。
 かなり焦りまくっている。自分の原稿作成、他の原稿チェック、写真の製版、デザイン、校正などなど。とにかく時間がない。寒波が続いていた1月、2月は多少ユッタリ構えていたが、春の気配が漂い始めた昨今になって、体がブルブル震えてきた。「♪春よ来い、はぁやく来い…」なんて絶対歌ってほしくない。スプリングを付けて、ピヨ~ンとどこかへ飛んでいってしまいたい気分である。わかってくれたかな? あぁー、忙し!

200人の子どもたち

 「ワイヤーママ熊本」に「元気っす! げんキッズ」というタイトルのコーナーを設けた。子どもたちの写真に名前や年齢を添えて紹介する。創刊号なので、熊日新聞紙上などを通じて写真を募集した。
 「来るかな?」と半信半疑だったが、届いた封書の多さに圧倒された。2月20日の締め切り前には、一日で数十通。一つひとつ開封して、同封の文書を拝見した。子どもさんやお孫さんへの思いが伝わってくる。写真もかわいいものばかり。ネット上で募集したものも加えれば200通に達した。
 すべて掲載する方針で、スタッフの女性が整理した。数が多いだけに、間違いがないように慎重に作業を進める。予想以上にたいへんだったが、作業はほぼ終了。一堂に並べられた子どもたちの顔、顔、顔…。ながめていると「本当に少子化なの?」と感じる。「少子化だからこそ、一人ひとりが大切にされているのだろう」となんとなく納得。この子たちが将来の日本を背負っていくと思うと、編集にも力がいる。
 今日は、なんとなくまじめな日記をつけてしまった。そういえば今日から3月。創刊まで時間がない。はやく仕事に戻ろっと! 

人間万事 塞翁が馬

 ハリウッド映画では、ヒーローが次々に襲い来る強敵、災難に果敢に立ち向かい、最後は勝利する。スタローン然り、ハリソン・フォード然り、シュワちゃん然り。
 「ワイヤーママ熊本」を制作するマシン(パソコン)が今朝、突然ダウンした。幸いこれまで作り上げたデータは残っていたものの、しばらくは使えそうにない。「オイオイ、どぎゃんすっと…」「お手上げばい…」。悲壮なうめき声が聞こえる。ロッキーのテーマ音楽にのり、カウボーイハットをかぶって鞭を手にし、「I will be back」とキメタイところだが、私は生身の人間。知恵も勇気も技術もない。漫然と推移を見守るのみ…。
 と、ここまで書いた時点で「明日、メーカーから新型機が搬入されるそうです」という朗報。ラッキー! 悲劇のヒーローは一転してラッキーオジサンに。やっぱ、ハリウッド映画でなくっちゃ! 人間万事 塞翁が馬。

それぞれの『アイの休日』

 古い話で恐縮だが、フランスのポップス歌手ミッシェル・ポルナレフの歌った「愛の休日」という歌が70年代にヒットした。歌詞はフランス語。当然、私は歌えない。でもメロディーは口ずさむことができる。
 今日は日曜日。しかし現在いる場所は会社。要するに休日出勤。「愛の休日」どころか「哀の休日」になっている。『♪ホォリデー~♪』と涙ながらの仕事である。創刊号が完成するまで、当分の間は「哀の休日」が続くだろう。
 そういえば南半球のオーストラリアで女子プロゴルファーの宮里藍が頑張っている。ゴルフ好きのお父さんたちにとっては『藍の休日』ってか!
 
 

プレゼント盛りだくさん!

 「ワイヤーママ熊本創刊号に載せるプレゼント賞品をぜひ提供してください!」というお願いから数カ月…。多くののスポンサーさんから、たくさん頂戴しました。テーマパークの招待券、ホテル宿泊券、ボーネルンドの玩具、絵本、清涼飲料水、お味噌、ボトルなどなど計△□点(実は今も進行中)。こころよくご提供いただきました。スポンサーさんに感謝! これらすべてを差し上げちゃいます。全国誌じゃないから、当たる確率は高いヨ。ぜひ応募してくださいネ。
 「私も応募しちゃおうかな!」と言っている社内の女性…、あなたは関係者だからダメです。賞品撮影の助手として頑張りなさい。
 

デパ地下がチカチカ…

 一昨日(22日)のことだが、鶴屋百貨店地下1階で「デパ地下熱視線」の取材・写真撮影を敢行。お買い物中のお姉さま方、おば様方の「…」という視線を浴びながら、黙々と仕事をこなしてしまった。
 当日はモデルの奥様2人が、タイトル通り〝熱い視線〟で品定め。持ち帰り可能な旬の食べ物を次々にチョイス。担当の女性記者が原稿づくりのための取材をする傍ら、同行した男性のプロカメラマンと私は、チョイスした品々をスタジオに持ち帰るため「荷物持ち」として大活躍!? 
 すべての品定めが終わると、両手いっぱいの食べ物を抱えて急ぎスタジオへ。あらかじめセットしていた機材の前でコーディネートし、撮影に取り掛かった。
 撮影が終了したのは午後5時。撮り終えた食べ物は既に用なし。食べるしかない。少しばかりの空腹感を感じてはいたが、頑張った女性記者とカメラマン、アルバイトの女性に「好きなつば持って行きなっせ」と太っ腹なところを見せてしまった。これが、後々後悔することに。
 午後7時を過ぎると、好むと好まざるとにかかわらず、腹の中から「グ―」というアノ音が。「食っておきゃよかった…」。美味そうな残像がチカチカと浮かんでは消える。チカチカ、地下地下…。「やっぱりデパ地下だぁ」。意味の分からないことをつぶやきながら、ひたすらパソコンに向かうオジサンでした。

TV局アナ 座談会大盛り上がり!

 午前10時30分、鶴屋百貨店前にある「びぷれす熊日会館」7階の喫茶ルーム。熊本県内民放各局のアナウンサー4人が集まった。「お久しぶり~!」「元気?」とあいさつを交わして集まったのはRKKの江上浩子アナ、TKUの藤本愛英アナ、KKTの佐藤史依アナ、そしてKABの細谷英宣アナ。細谷アナ以外は全員子育て真っ最中の美人女子アナ。熊本の民放4局のアナが勢ぞろいした。
 創刊号の巻頭を飾る座談会はこうしてスタート。まずはそれぞれの家族構成や子育て感などを語ってもらい、無難なスタート。ところがハナシが盛り上がってくると、「■*§#¥$…なんですヨ!」「そぉよねぇ。だいたいオトコって¢▽△⊂⊇∈◎∀∂≡なんだから!」なんて、誌面じゃ書けないこともポロッと出ちゃいました。一方で「うちのダンナさんは厳しいけど、子どもが熱を出したときはしっかり見てくれるから…」とシッカリおのろけも。そして何とか無事終了。
 「えぇ、時間になりましたので、本日はこれで終了します。皆さんありがとうございました。せっかくですから目の前のケーキを食べてください」と私。しかしトークはまだまだ続く。ケーキと女性はやっぱり最高の組み合わせのようだ。
 唯一の男性の細谷さんはすっかり聞き役だったが、さすがアナウンサー。上手に女性陣のハナシを引き出してくれました。でも最後に一言。「僕って、座っていただけみたいですね…」。いやいや、細谷さんの存在感は光っていました。テレビでは見られない素顔を披露してくれたアナウンサーの皆さん、本当にありがとう!  

仲間由紀恵のドラマって…好きです!

 仲間由紀恵主演の「ごくせん」(熊本県民テレビ毎週土曜日午後9時~)は、いわゆる学園モノ。昔の青春熱血ドラマでは当然ないが、この種のドラマは見ていてやっぱりオモシロイ。おちこぼれ生徒と、その筋の家に生まれながらなぜか学校の先生をやっている仲間由紀恵の〝今風の格闘〟を描く。全編ギャグ仕立てで、最後はジーンとくるという定番だが、やっぱりジーンときちゃう。人間の成長や自立ストーリーは、描き方は違っても普遍的なのだろう。
 でも、仲間由紀恵を見ていると、どうしても「トリック」とかぶってしまう。「どこかでボケが出てくるのでは…」とつい期待してしまう。来年のNHK大河ドラマ「功名が辻」で山内一豊の妻を演じる仲間由紀恵も、やっぱりこんなイメージで登場するのかな? そんなことはないだろうが、戦国時代のボケを見てみたいというのは、僕一人じゃないような気がする。視聴率が上がると思うのだが…。